Pipes on ebay
現在ebayに出品されている締切間近のものを各メーカーごとに10品程度ずつ表示しています。
それぞれのメーカーのロゴをクリックすると表示されます。
※各メーカの説明文とロゴは”Ye Olde Briars“より拝借しました。
Sasieni:Charatanでの実務経験があり、Dunhillの工場長までをも務めたジョエル・サシエニによって1919年に創業されたメーカー。Dunhill譲りの高い品質に加え、独自に開発されたエア+オーブンキュアプロセスによって極端にクール・ドライなパイプを製作した。創業時のトレードマークは水色のスポットだったが、アメリカ市場でこれがDunhillの商標登録に抵触したため点の数が増やされた。これがそののち有名となるFour Dotの始まりである。第二次世界大戦の終了とほぼ時を同じくして会社はジョエルの息子アルフレッドに受け継がれ、70年代の終わりまでは親子2代に渡って受け継がれた厳格なクオリティコントロールがなされていた。
Barling:1700年代から続くイングランドの銀細工師一族の末裔、ベンジャミン・バーリングが1812年にメシャムパイプに銀細工を施して販売し始めたのがこの伝説のブランドの始まりである。やがて家業はベンジャミンの息子エドワードとウィリアムに引き継がれ、1854年、Barlingはブライヤーパイプの製作を開始する。年月を経た、中には樹齢200年を超すものをも含む高品質なブライヤーを使用し、厳格なクオリティコントロールのもと製作されたパイプは素晴らしいものだった。Barlingの名はスモーカーにとって「夢のパイプ」と同義になり、他のライバルメーカーすらBarlingの職人たちとその技術に尊敬の念を抱くほどであったという。1960年、会社は売却され血族経営の時代に終わりを告げるが、ベンジャミンの二人の息子の名前が刻まれたパイプの製作はその場所をマン島に移しつつ現在も続けられている。
dunhill:1904年、当時黎明期にあったスポーツドライビングのための様々なグッズを製作していた、Dunhill Mortoritiesの若き経営者アルフレッド・ダンヒルは、顧客のモータードライバー達の要望で、ドライブ中にも喫煙できる画期的な「Windshield Pipe」の製作を開始する。これを皮切りにアルフレッドはパイプ製作に力を入れ始め、他の彼の作り出した様々な製品と同様に、目を見張るばかりの先進性とアイデアを喫煙用パイプというジャンルにも注ぎこむこととなった。後発の新興メーカーとしては驚くべきことに、アルフレッドは卓越したビジネスセンスと製品プロデュース能力、そして斬新なビジネスモデルとマーケティングを組み合せ、並み居るプレミアム・パイプメーカーを抑えて一躍英国パイプ業界のトップに踊り出ることとなった。
Comoy’s:1825年創業の、世界で最も古いパイプメーカーである。その起源はパイプ工業の聖地フランス・サンクロードにあり、世界最初のブライヤーパイプもComoy’s創始者のフランソワ・コモイと彼の息子ルイによって製作されたとされている。1879年、フランソワの孫、アンリ・コモイは当時最大のComoy’s製品のマーケットになりつつあったロンドンに会社を移転させ、以来Comoyはイギリスのメーカーとなった。Comoy’sの製品は”LONDON MADE”のコピーとともに人気を博し、1970年代後半のCadoganグループによる企業買収で実質上消滅するまで、その名は高品質なパイプの代名詞となったのである。
Charatan’s:1863年に、ロシア移民フレデリック・チャラタンによって設立されたメーカーで、当時もっとも早く、スタンメルをフランスからの輸入に頼らずロンドンの工場で削り出しを行なった、いわばロンドンにおけるブライヤーパイプのパイオニアである。その卓越した職人たちの技は、ターニングマシンを使用せずサンディングディスクのみでブライヤーの削り出しを行なう”フリーハンド・ターニング”の創出を可能にした。Charatanの職人たちの編み出したこの技法は、現在もフリーハンドパイプ製作術の基本となっている。ロンドン塔のすぐ傍らのマイノリーにあった最初の工房は大きなガラス窓で飾られ、道行く人が中で働く職人たちの高度な芸を目にすることができたという。
GBD:19世紀、フランス・パリに於いて、ガヌヴァル、ボンディエ、ドナンジェの三人のパイプマスターが集まって設立された会社で、ブランド名は彼ら3人の姓の頭文字を合わせたものになっている。会社は20世紀に入るとともにイギリスに活動の場を移し、以降ロンドンを拠点に世界中に良質なパイプを供給することとなった。フランスに出自を持つというコネクションを生かして入手されたアルジェリア産ブライヤーを使ったパイプは品質が高く、現在では専ら過小評価されてるとの見解が大勢である。
Hardcastle’s:1908年、エドムンド・ハードキャッスルによって設立されたメーカーである。Hardcastleは英国国内市場向けにパイプの製作を行い、生産はロンドンはフォレスト・ロード、ウォルサムストウにかつて存在していたメーカー、Jack O’Londonを買収して得た工場で行われた。比較的安価で良質な製品はイギリス市場に於いて好評を博したが、Jack O’Londonファクトリーが当時のDunhillの工場に非常に近い立地に存在したため、1946年になると生産規模拡大を目指すDunhillによって資本注入が行われることになる。Harcastleの資産の半分ほどがかのプレステージ・パイプメーカーの所有となり、そして1967年には買収は完全に遂行され、Hardcastleは同じくDunhillの子会社であったParkerと合併してParker Hardcastleとなった。
Loewe:ユダヤ系ドイツ人の職人エーミール・ジェイコブ・ロウが19世紀の半ば、パリでパイプメイキングを学び、イギリスの首都ロンドンへと渡った後の1856年、ウェストエンドはヘイマーケット地区にパイプメイキング・ファクトリーとタバコショップを開いたのがLoewe&Companyの始まりである。ヘイマーケットは劇場の立ち並ぶロンドンの中でもとりわけ華やかな場所で、エーミールの作る精緻でエレガントなパイプは当時のスターたち、すなわち劇場人や俳優、そして彼らを見にくる客たちの間に非常な人気を博した。やがて彼のパイプのシャンクに刻印されたL&Coの文字は、アルフレッド・ダンヒルが革新的なパイプメイキングでハイ・ソサエティへの人気を奪取するまでの間、ロンドンにおけるプレミアム・パイプとして重きを置かれるブランドとなったのである。





